ベリーダンスとは?
近年、世界中の女性が虜になっている中東発祥の踊り
「ベリーダンス」
その起源は大変古く、例えば紀元前5世紀ほど昔のものといわれるエジプトの墓の壁画に半裸のダンサー達が描かれていたり、 10世紀ごろに踊りや音楽を生業としていた「ロマ(ジプシー)」たちが、インド北部より西方へ旅をしながらその各地での土地ごとの民族の踊りをミックスし、移動しながらまた次の土地へと伝え、ベリーダンスを広めていったともいわれています。また、12世紀から13世紀にかけてのペルシアの細密画の中においてもベリーダンスの描写が見られますし、14世紀のオスマン帝国の支配者スルタンが住む王宮の奥には、一 夫多妻制のグランド・ハレムが誕生し、スルタンただ一人に仕えるために各国から美しい娘たちが奴隷として集められ、宮廷での作法・詩・ 歌、そして踊りを教育されましたが、ベリーダンスもその一つであろうと考えられています。
とはいえ、実のところ諸説色々あり、はっきりしたことは未だわかっていません。
ベリーダンスの ベリー(Belly)は英語で「腹部」を意味し、腹部のを強調するその動きから付けられた西洋の呼び名です。
アラブ文化圏ではラクス・シャルキー(Raqs Sharqi رقص شرقي、「東方の踊り」)、ラクス・バラディー(Raqs Baladi رقص بلدي 「民族舞踏」)として知られ、トルコ語ではオルヤンタル・ダンス(Oryantal dansı、「東方舞踏」)と呼ばれています。
オリエンタルダンスという呼び名は、この「東方の踊り」からきています。
日本ではベリーダンス(Bellydance)という呼び名が一般的ですが、今ではアラブ圏だけでなく欧米でもこの ベリーダンス(Bellydance)よりもオリエンタルダンス(Oriental Dance)という呼び方の方が好まれるようです。
当サイトではオリエンタルダンスと表記していますが、どちらも同じダンスの事を指しています。
オリエンタルダンスといってもそのスタイルは様々で、音楽はもとより衣装や小道具など、時代の流行に合わせどんどん新しいものが取り入れられ常に変化し続けており、世界的にエンターテインメントとして確立されています。
この踊りの特徴は、腹部や腰回りを強調したなめらかで優美な動きやシャープで力強い動き、そして女性らしい美しいポスチャー(姿勢)です。常に体の軸を意識しながらも美しい姿勢をキープし、下半身、特に内腿やヒップの筋肉を使って踊るので脚力の向上とヒップアップの効果があります。
特に上半身はリラックスした状態で踊りますが、体の軸(インナーマッスル)を意識して踊るので知らず知らずのうちにインナーマッスルが鍛えられます。
アラブの音楽もまた、独特の旋律とリズムが異国情緒に溢れ、物語を紡ぐようなその美しい音色を楽しみながら心を解放して踊ることで、リラックス効果が高まります。
女性なら誰でも憧れるような、煌びやかで豪華な衣装やハリウッドスターのようなメイクも魅力の一つです。